核廃棄物処理施設と環境問題について 10月27日(金)
西村 今週の「けんちゃんのどこでもブログ」のゲストは松尾美絵さんと下司孝之さんです。
2人は10月21日に開催される「天木直人さん講演会」のお世話役です。
今回のテーマは「核廃棄物処理施設と環境問題について」お話を伺います。
高知県津野町にひきつづき、東洋町でも核廃棄物処理施設を誘致する動きがあるようです。
http://www.kochinews.co.jp/0609/060910headline01.htm#shimen1(高知新聞9月10日)。どうしてであると思われますか?
http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_b0c4.html高レベル放射性廃棄物問題の講演会
下司 それは日本はアメリカのエネルギー戦略に従っているからです。細かなことから言えば、政府が地方自治体への財源支援を止めてしまったということです。
東洋町と津野町が悲鳴を上げたということです。
西村 南海地震が起こるのではないかと言われている高知県。安全性の問題はないのでしょうか?30年以内にM8・3以上の巨大地震が起こるとも言われています。
スマトラ沖地震規模の地震が起きるとも言われています。津波も高知へ来るだろうとも言われています。 松尾 お金の問題が絡んでいると思います。核廃棄物はガラス固化されたものであると思います。この中に残存していますのは殆どが「死の灰」です。放射能を持っているものです。
元素が崩壊していく中で、何百年かはストロンチュウムとか、半減期が30年ぐらいのものが一緒になります。その後はどんどん壊れていく中で、強い放射能が何万年も出されるものです。
これを報道によりますと地下300メートルに埋設する。たかだか地下何百メートルのところへ、埋める。埋めた後はそのまま。その間にガラス固化したものでありましても変化し、形も変わるでしょう。
コンクリートで固めた施設とはいえ、時間の経過ともに変化し、劣化していきます。地震が起きまして、どのように地殻が動くのか全くわからないです。放射能漏れがあったとき、どのように確認するのか。
人間の生活圏を放射能が脅かさないのか。それを確認する方法はありません。その状態で地下に埋めてしまう。それは無責任であると思います。 次の世代どころか何世代にわたって無責任なことをする事になります。私たちの世代がすることになってしまうのです。
西村 高知県は豊かな自然を生かして、「移住者を募集」しています。津野町は清流四万十川の源流域でもありますし、イメージダウンは甚だしいものがありますね。
多少の交付金が周辺自治体にばら撒かれ、一時期土木業者が潤ったところで、地域船体、高知県全体のイメージダウンは計り知れませんね。被害総額は算定できませんね。国が考えねばならない問題であり、過疎の自治体に問題をふるのは根本的におかしな話です。
以前そういえば、20年以上前に旧窪川町(現四万十町)に原子力発電所誘致問題がありました。最近では核廃棄物処理施設が佐賀町でも計画されたようにも報道されていました。根っこはあるのでしょうか?
下司 そうですね。狙われるところは地理的に言いまして、人口が少ない高知県などは最適地なのでしょう。窪川原発の時でも周辺自治体はひじょうに冷静でした。
佐賀町の時のそうでした。今度の津野町(旧葉山村と東津野村)の時も周辺自治体も冷静な対応をしています。
ということはこれは「お金」の問題でしかありません。安全性の問題が最重要視しなければ、ならないと思いますね。
西村 私もこの問題について、ブログなどにも取り上げました。ある人がコメントをしてきまして「旧東津野村は、表向きは自然保護での村づくりと称して、欧州の先進事例を幹部が視察したりしていました。そういう反面、刑務所の誘致や産業廃棄物施設の誘致も行っていました。今回の騒動もさもありなんと思う。」とのことでした。
そこらあたりに「つけこまれた」のではないかとその人も指摘していました。そのあたりはいかがでしょうか?
下司 自分は津野町は知りません。隣の大野見村へ産廃施設の誘致問題が起こったときに現地へ行ったことがありました。そこは四万十川の清流に面した場所でした。
青いシートで覆い、土で覆い投げ込むと言う手順でありました。普通の産廃ですら、やがてシートが劣化し破れて地中にしみ込む可能性があるだろう。今度の核廃棄物の場合はかなり気をつけなければならない。
須崎港から核廃棄物を上げて、運搬するようになるでしょう。高知県で消費された電力消費されたものではなく、大都市から持ってくるもにになりますね。
自分達の暮らしの問題を真剣に考えていかなければならないと思います。
西村 今後なにか行動を起こされますか?お構いない範囲でお話しください。
下司 私たちがどうのというものではありません。浦戸湾を守る会で活動してきました。産廃というのであれば生コン事件(高知パルプ廃液問題)もそうでした。
地獄谷のアジロ谷も産業廃棄物投棄で問題になっています。日高村の産廃処理施設問題もあります。
核廃棄物問題は桁違いの大きな問題です。行動に移すべきことは、移さなければならないと思います。
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