「楽観バイアス」では命は守れない
災害用語で最近「楽観バイアス」という聞きなれない言葉が使用されています。その意味を調べてみました。根拠のない楽天主義、楽観主義がその原因のようです。
韓国の地下鉄火災事件では、多くの乗客が当初「逃げなくても大丈夫(な程度)ではないか」と考えてしまい、逃げ遅れたことが被害増の要因であったと指摘されています。また、自分の乗った飛行機は何となく絶対落ちないから平気、と根拠無く信じる人がいるのも人情というもの。これらの多くは「楽観バイアス」と呼ばれる心理メカニズムの影響です。
災害のリスクは地震、テロ等、現代には多くあります。生存確率を上げるための努力として読んでおくのもよいかもしれません。南海地震対策で「減災」という考え方がありますが、まさにこのことです。
対極の言葉に「リスクマネジメント」があります。起こりうる最悪の事態を予想し、そうならない為の最善策を実行するというものです。高知県民はこの種の発想が弱いと思いますね。
高知の観光だ、おきゃくだ。よさこいだ。特産品販売だ。と言われている人たちはなぜ率先して東洋町の高レベル放射性廃棄物最終処分場に反対しないでのしょうか?
商工会議所やJAの幹部の皆さん。県会議員のみなさん。率先して行動をおこしましょう。政治党派は関係ありません。高知県民はこぞって、ひとつになって反対しましょう。
実際の放射能被害の予測はできません。それ以前の風評被害の怖さを自覚しないといけません。まして高知県全域は30年以内に50%の確率で南海地震が起きます。活動地震域の真上に高レベル放射性廃棄物を埋め込んで良いものなのでしょうか?
少しだけ想像力を働かさればできるはずです。安全運転講習会でも言われている筈です。だろう運転ではだめ。かもしれない運転をすべき」です。楽観バイアスは「だろう運転」。リスクマネジメントは「かもしれない運転」です。
高レベル放射性廃棄物問題については、中立や傍観は賛成していることと同じです。声を張り上げて反対し、高知県への文献調査を白紙撤回させるために行動しましょう。
核廃棄物拒否条例制定のための署名用紙は PDFファイルから
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