2009年4月 1日 (水)

愛国の作法」の読書感想文

テレビでは自信なさげにぼそぼしと喋る政治学者姜尚中(カン・サンジュン)氏。久米宏の「テレビって奴は」に出演していたときも浮いていました。

 しかし著作の「愛国の作法」(朝日新聞社 2006年刊)は骨太の文章で綴られています。

「改革で政府によって打ち捨てられた「負け組」の人々ほど、「愛国」に癒やしを求めるのは何故か。日本と韓国の二つの「祖国」のはざまから鋭い問題提起を続けている注目の政治学者が、「愛国心」という怪物と真正面から格闘する。」(表紙の裏の解説文)

 姜尚中氏の生い立ちが鋭い国家観を形成したのかもしれないです。知り合いの在日コリアの人も「俺には居場所がない。日本では外国人。韓国では日本に魂を売っただの何の根拠もない中傷をされる。特に在日で成功したら韓国では妬まれる。日本で成功したほうがまし。ただ韓国も今後は成長するので架け橋的な仕事をしてみたい。」と言っていたのを思い出しますね。

「国家が誤りを犯すなら、これを糾し、「是正」することこそ「愛国心」であるという竹腰の「愛国のすすめ」はただ日本の美しい伝統や国土、その文化や情趣をナルシズム的に吹聴する「愛国」とは大きくかけ離れています。」(P185「虚偽の愛国心:)

「わたしはこの戦争に反対する。なぜならわたしは愛国者だからだ。わたしはアメリカを愛する。アメリカの憲法を尊重する。だからこの戦争に反対する。」と。
 「パトリオット」(愛国)という言葉を聞いて場内は静まりかえりました。意表を突かれた人が多かったに違いありません。わたしはこの若きアメリカ人の中に、「被縛性」と「自発性」「忠誠」と「反逆」の弁証法的な緊張が見事に生きていると思いました。
 これに対して、果たして「わたしは愛国者だ。日本を愛する。日本の憲法を愛する。だからこの戦争に反対する。」と堂々と言ってのけることのできる人がどれだけいたのでしょうか。」
 (P187「愛国心ゆえの反逆})

 また姜尚中氏は日本の良質の保守政治家である石橋湛山を検証し「靖国神社廃止論」をい紹介しています。(P171)このあたりは著作を読んでいただきたい。

 帯に書いているとうりであると思います。

「大切なことは、国を愛することや愛国心を夜郎自大的な一部の「右翼」的な人々の専売特許のままにしておかないことです。
 もっしなやかに、そしてしたたかに国を愛することや愛国心について語り、議論することが必要なのです」と骨太に著者は言い切っています。

 納得ができた読書でした。推薦図書であると思います。

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2006年8月17日 (木)

流行辞典なるものを読む

Ryuukoumm  近くの図書館で「流行辞典」という本を借りました。私は1953生まれです。1960年は小学校の入学年齢。この年はテレビ放送が本格的に普及した年ですね。前年に皇太子殿下のご結婚もありました。

 また日米安保闘争が激しく展開された年でした。今ではありえませんがデモ隊が国会を包囲し、学生デモ隊は国会へ突入、死者が出る激しさでした。

1960mm  また2人目の子供が生まれた1982年は、羽田沖で日航機が墜落しました。フォークランド紛争とか、「俺達ひょうきん族」のブーム。
 昭和とか平成の流行現象も「歴史」として考えれば面白いですね。

1982mm

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2006年7月24日 (月)

久々に読書をしました。

Nakaehon  近くの市民図書館で4年ぶりに本を借りました。郷土の思想家中江兆民に関する本を読みました。「中江兆民」(土方和雄著・東京大学出版会)
 その本によると中江兆民は下級武士の子として生まれ、10歳前後に新堀川近くの旧山田町に住んでいました。すぐ近くに牢獄があり幾人かの勤皇の志士が処刑されていたそうです。

 大変な秀才で、コネもなしに新政府の大久保利道に談判、政府留学生でパリコミューン直後のフランスへ留学しました。そこで社会の雰囲気を味わい、文献を読み漁ったと言います。間違いなく民権運動の思想的な支柱でした。

 中江兆民は「こうなんだ」とレッテルを簡単に貼れない思想家でしょう。官職や編集者を辞任した折も、商売に手を出しては失敗の連続だったとか。同じ郷土の植物学者牧野富太郎博士が「借金王」でしたが、そこまでではなかったようでした。

Ishinhon  もう一冊は橋本大二郎氏著作の「土佐発 情報維新」です。1995年の発売です。インターネットが普及始めた頃ですね。私がパソコンを始めたのは2000年頃。ホームページを作成できるようになりましたのが2002年。ブログを始めたのが2004年。
 1995年は「石器時代」でありました。

 「電中八策」という項目がありました。

1)チャレンジする事業者を支援する。

2)情報系ビジネスをおこす。

3)個性溢れる人材を育成する。

4)まごころ溢れるコミュニティを創造する。

5)全員参加で魅力あるまちをつくる。

6)いなかの自然と文化のすばらしさを発信する。

7)人とものが行き交う開かれた県にする。

8)土佐県民をベーチャルに拡大する。

 とあります。後に高知工科大学も出来上がり実現できたものもあります。WEB1・0時代であり、現在のWEB2・0時代におきましては簡単に低コストで実行できるものがありますね。

 知事の考え方は間違いではないでしょうが、社会の環境、行政と市民とのあり方が激変しています。そのあたりの変化に県庁がついていけるのか?そこが要でしょう。

 坂本龍馬の「船中八策」を意識し、知事は「電中八策」を提案していました。第5策が「全員参加で魅力あるまちをつくる」でした。「行政情報の開示」「オンラインによる直接民主主義の広場」「草の根ネットワーク」が提唱されています。」しかし現実は「絵に描いた餅」でした。

Pratkochi_3 7月13日に何の通告もなく私は「県民のための電子掲示板ーぷらっとこうち」http://www.plat-kochi.com/index.shtmlから突然登録抹消になりました。24日現在管理者である県政情報課からなんの連絡もありません。
 私には登録抹消になる心当たりはなく、その非礼な措置に呆れています。「知事の心 職員知らず」なのか、立派な著作での理想が現実の高知県庁の「県民のための電子掲示板」では全く実現されていません。

 税金で運営しながら登録抹消の説明もしない。これは高度に管理された思想統制の社会を予見される恐ろしい行為です。高知県庁県政情報課は大いに反省し、県民を混乱させないようにしていただきたいものです。また橋本知事も足元の県政情報課が全く知事の意図を「理解していない現実」を直視すべきでしょう。

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