2008年6月22日 (日)

高知で知的・創造的な学習・交流の場の創出を 6月27日(金)

4_2 西村 今月の「けんちゃんの今すぐ実行まちづくり」のゲストは、高知市横山隆一記念まんが館学芸員の奥田奈々美さんです。高知のまんが文化、横山隆一記念まんが館に関する事柄、学芸員としてトライしたいことなどお話をお聞きしたいと思います。

 今回のテーマは「 高知で知的・創造的な学習・交流の場の創出を」でお話をお聞きします。

 9月12日が締め切りで「第4回まんがの日記念4コマまんが大賞作品募集」について
お話下さい。一般の部は年齢制限がなく、プロ・アマを問わないそうですが・・
 かなりレベルの高い作品が応募してくるのではないのでしょうか?

奥田  11月3日の「まんがの日」を記念しまして「4コマまんが大賞」ということで、4コマまんがの募集をしています。今年で4回目の募集になりました。

 用紙はB4、作品は横10㎝×縦32㎝、1枚につき1点、一人3点まで。カラー可。
昨年は全都道府県から応募有。プロからの応募もありました。

 第1回では村岡マサヒロさん、矢野功さんが「よさこい賞」を受賞したりしました。
レベルは高いですが一般の人がプロに勝って受賞したりしています。是非トライしてください。

 ジュニア部門と一般部門に別れています。小学生以下がジュニア部門です。
ジュニア部門でも力をつけて常連となっている子もいます。
 応募作品は冬に「4コマまんが大賞作品展」で展示しています。

 一次審査を通過した作品は展示しています。本選で入賞に漏れても、入館者の投票で決める「ギャラリー賞」の可能性もあります。優れた作品が掘り起こされる可能性もあります。いろんな楽しみ方をしていただきたいと思います。

西村 高知で「知的・創造的な学習・交流の場の創出」を目標とするのであれば、マンパワーや予算も必要であると思います。理想論でいいですがどの程度のマンパワーと予算が必要であると思いますか?おかまいない範囲で説明してください。

 毎年11月に「まんさい」(こうちまんがフェスティバル)を開催しています。このイベントなどを成長させ、拡大していけば、「知的・創造的な学習・交流の場の創出」になるのではないのでしょうか?そのあたりの展望はどうなのでしょうか?

Photo_11(高知まんが集団似顔絵コーナー)

奥田 「まんさい」(こうちまんがフェスティバル)では、「まんがで遊ぼう!」(まんが体験コーナー)やまんが工房など、まんが家の先生と直接触れあったり、自分で描いたりできるイベントを開催しています。

 そのほかにも記念まんが館では夏休みまんが体験イベントであるとか、似顔絵コーナーでセミプロのまんが家の人達に似顔絵を描いていただくこともしています。

 そのほか、企画展に合わせて県外のまんが家の招聘、トークショーやサイン会など、プロと触れあえる企画を実施中です。プロと接する機会を活用いただきまして、どんどんとまんがを描く機会を活用していただきたいです。

 理想をいえば、「まんさい」のような体験型イベントや、似顔絵コーナーのようなものが、まんが館で"いつでも"体験できたり、まんが家を目指す人たち同士の交流の場・サロンのような形で使ってもらえるようになればよいと思っています。

西村 今一度お聞きしますが高知でなぜまんが家がたくさん輩出しているのでしょうか?高知でまんがが盛んなのか?基本的な質問ですがそのあたりはどうなのでしょうか?

奥田 そうですね。いろんな考え方があると思います。高知の県民性と言いますか。高知はもともと自由民権の土地柄で、反骨精神がよくいわれます。
 まんが、特に1コマまんがは風刺から始まっています。

 そういうところが高知県人とまんがの表現が合致したのではないかと思います。それでまんが家となって高知を出て行ったところを後輩が追いかける。
 
 また高知新聞のほうでまんが教室なんかの投稿コーナーがありました。高知マンガクラブの出身でプロになった方もいらっしゃいます。
 またまんがで活動するなかで高校でまんが部を創設したという高知出身のプロのまんが家で「自分が高校のまんが部をつくった」という人が結構います。

 そういう高校にまんが部があってまんがを描く環境が整えられていた。高校にまんが部やまんが研究会があるのはわたしも高知出身なので、あたりまえであると思っていました。

 県外で聞きましたら当たり前ではないそうです。まんが部がない高校も多いようです。高知の高校でまんが部があたりまえのように存在する風土が根付いていることが今につながっていると思っています。

Mangakoushienn20051 (高校生のまんが甲子園の風景。西村撮影)

Mangakoushien20052 (出場した高校はまんが部が主体でした。高知は普通にまんが部がありますが県外ではそうではないようです。写真は西村撮影)

西村 92年間の横山隆一さんの生涯を追体験することこそが、「 高知で知的・創造的な学習・交流の場の創出」になるのではないかと思います。

 これは横山隆一記念まんが館の最大活用になるではないかと思います。
。まんが館の一連の行事の中ではどうなのでしょうか?

奥田 隆一先生からは、まんがの技法はもちろんのこと、「人生を楽しむ」達人であったことを学んでほしいと思います。

 まんがだけでなく油彩画、水墨画、アニメなど、興味を持ったものすべてに挑戦する意気込がありました。
 それは珍コレクションや鉄道模型などのコレクションのほか、酒、ゴルフ、野球、カメラなど趣味も様々ありました。人生を楽しむ達人でもありました。

 鎌倉の隆一邸がまんが家同士が集う場であったのは、隆一先生の人柄あってこそ。
高知でもまんが館がその遺志を受け継ぎ、隆一邸の桜の接ぎ木をしてかるぽーとで育て、4月に「花見の宴」として高知のまんが関係者たちが集う場を設けています。

 「まんさい」のようなフェスティバルを企画しまして様々なイベントを楽しめるようなそういうところを。イベントの拠点となれるようなまんが館を利用していただきたいと考えています。

西村 「 高知で知的・創造的な学習・交流の場」は横山隆一記念まんが館であるということは良く理解できました。
 今後の行事の予定などありましたら、ご案内をよろしくお願いします。

奥田  企画展といたしまして7月19日から8月31日まで「所蔵展」を開催いたします。第2回目になります。
 「隆一はなこばこ」という企画です。「今 花・人・であい博」を高知県下で開催していますので、関連企画として隆一先生が描かれた油彩画で花をテーマにした作品を展示し来館者には楽しんでいただきます。

 まんが家が描く油彩画はどこかユーモラスで、楽しい気分がさせられる。そういう作品が多いので油彩画としてもまんがとしても楽しめるのではないでしょうか。こちらは入場無料になっています。ぜひご来館ください。

Okuda2_r (収録は多くの話題が話されました。)

 写真は奥田奈々美さんに提供いただきました。

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2008年6月 8日 (日)

横山隆一先生の資料の保管と整理について 6月13日(金)

西村 今月の「けんちゃんの今すぐ実行まちづくり」のゲストは、高知市横山隆一記念まんが館学芸員の奥田奈々美さんです。高知のまんが文化、横山隆一記念まんが館に関する事柄、学芸員としてトライしたいことなどお話をお聞きしたいと思います。

 今回のテーマは「横山隆一先生に関する資料の保管と整理について」お話を伺います。

 以前奥田さんに聞きましたが「まんが館開館前に開館以前に横山隆一先生に膨大な資料(数万点)を寄贈いただき、未だ未整理状態の部分が多いのです。」とのこと。
 多くの作品を制作され、交流関係が広かった横山隆一先生。どのような資料があるのでしょうか?おかまいない範囲でご紹介いただけないでしょうか。

Okuda1_r (収録風景です。)
奥田 収蔵資料のおもなものはまんが作品になります。横山隆一先生はそれ以外に油彩画やジオラマも残されています。
 アニメーションの制作もおとぎプロでされていましたので、その関連資料もあります。また書籍関係もあります。

 そのほかにも多趣味のひとでしたので、珍コレクションもあります。お金をかけて収集したものではないけれども面白いもの、他の人からみればがらくたかもしれないけれども、ご本人にとっては貴重なもの。

 例えば川端康成さんの胆石とか。警視総監の指紋とか。があります。

 またコレクションではカメラとか。鉄道模型とか。いろんなコレクションがあり多趣味なひとであると思います。

 交流されていましたので、漫画集団の中心人物でしたので交流の資料もあります。あと画材とか、服とか写真とかの個人資料も寄贈していただいています。

・ 作品:まんが原画、油彩画、ジオラマ、書籍、アニメ(おとぎプロ)関係 など
・ コレクション:珍コレクション、カメラ、ベレー帽、玩具類 など
・ 交流資料:漫画集団関係資料、早稲田大学 など
・ 個人資料:画材、衣服、写真 など

西村 横山隆一さんの代表作品「フクちゃん」を実際に若い頃読んで知っている人は高齢者になっています。でも横山隆一さんは幅広い交流があったことが持ち味であると思います。

 以前「横山隆一・手塚治虫二人展」をまんが館へ見学に行ったことがあります。手塚治虫氏は少年時代横山隆一氏の作品を模倣し、模写を繰り返していたとか。大作家になってからも交流は続いたとのことでした。

 横山隆一さんに関しては他にもそうした事例が大変多い人ではないかと思われますが・・・

Photo_4 (横山隆一・手塚治虫2人展の様子)

奥田 特に知られていますのが手塚治虫さんとの交流です。弟子入りを申し込む人たちも多くいたそうです。自作を送って評価してもらおうとする人もいました。
 高知出身の改田昌直さんというまんが家は作品を送って、批評をいただいてということもされていたようです。サトウサンペイさんもそうでした。

 当館の開館記念座談会をしました。まんが家の方が多くこられました。石原慎太郎東京都知事も来られて横山先生との思い出を語られていました。
 ちばてつやさんも来られていました。中学・高校の時からずうっと見てる」「あの柔らかいタッチ。ああいう漫画をかくと、一番ホッとするし僕自身も原点にある」と横山隆一先生の作品について述べられていました。

 また藤子不二雄Aさんもコメントされています。どちらかというと、手塚先生のまんがを読んで、この世界へ入ったが、手塚先生のタッチとは別に、横山先生の、あの線のタッチの何とも言えない暖かさがすごく大好きで、中学・高校の頃、スケッチブックに横山先生の書かれた背景(だけ)を模写して書いていた」「ホントに楽しいというか、見ていて心が温まるような線である。」と言われていました。

 後続のまんが家にも与えた影響は大きいと思います。

西村 現在横山隆一記念まんが館の展示の構成についてお話をお聞きします。横山隆一先生の生い立ちについて説明しているコーナーがあります。作品であるとか展示がわかれていると思います。

 そのあたりはどのような構成になっているのでしょうか?

奥田 横山隆一記念まんが館の常設展示は横山隆一展示室と名前をつけています。
 大きく2つのコーナーに別れています。
 前半部分は「わが遊戯的人生」ということで横山隆一先生の作品世界の紹介をしています。まんが作品、とくに代表作であるフクちゃんコーナー。アニメーション制作会社であるおとぎプロのコーナーなども含まれています。

Photo_6

 後半部分は「わが遊戯的世界」と名前をつけています。例えばアトリエの再現ですとか、ホームバーを実物で再現したりとか。鉄道模型のコレクションをつかった展示「隆一GARAGARA」というようなものとか。

 さきほど紹介した珍コレクションとか。交流とか少年の心を忘れなかった。まんがを制作する上での原点にあたるようなものを人柄を検証する意味で展示しています。

Garagara
西村 魚々タワーというのが横山隆一記念まんが館にあります。隆一先生がこの記念まんが館会館のために制作されたのでしょうか?

Photo_3

奥田 はい。まんが館に1つシンボルタワー的なものをほしいということで、魚々タワーという高さ9メートルになる魚をテーマにしたモニュメントです。
 まんが館3階から5階まで吹き抜けをつくりました。定時になりましたら音楽とともに演出もあったり工夫もこらしています。

西村 わたしは横山隆一記念まんが館入り口にあるフクちゃんの人形が置いてある壁面をウエルカム・ボードと勘違いしていました。この壁はどういう由来があったのでしょうか?

奥田 まんが館入ってすぐ、まんがライブラリーのエントランスの部分です。「こんにちは」というタイトルをつけています。
 ガレージの扉絵として(横山隆一邸にて)使われていました。直接横山先生のオタクへ来られた人の目を楽しませていました。

 まんが記念館が出来るにあたって作品として仕上げていただきました。まんが記念館に来館いただいた人たちに最初の作品として展示しています。

西村 横山隆一記念まんが館なんですが、今年開館7年目と聞いています。また今後いろいろ大きなプロジェクトも奥田さんのほうで考えているようにも聞きました。そのあたりをご紹介ください。

奥田 来年2009年は横山隆一先生の生誕100年になります。そこで記念して大々的な企画展を開催したいと思っています。
 交流資料として他の作家が描いたフクちゃんであるとか。横山隆一先生が長谷川町子さんにペンを贈っているんですけれどもそういうものも展示し、横山先生の交流の幅を紹介していきたいと思っています。

西村 あらためて横山隆一記念まんが館の開館時間などを説明してください。

奥田 開館時間は午前9時から午後6時までです。毎週月曜日が閉館になっていますが、祝日は開館しています。

 入館料は一般は400円。高校生以下は無料となっています。

 またまんがライブラリーがあります。まんが関係書籍1万冊を用意しています。まんが館入り口は行ったすぐ近くにあります。こちらは入場無料になっていますのでお気軽に来館ください。

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2008年6月 1日 (日)

高知のまんがあれこれ展について 6月6日(金)

西村 今月の「けんちゃんの今すぐ実行まちづくり」のゲストは、高知市・横山隆一記念まんが館学芸員の奥田奈々美さんです。高知のまんが文化、横山隆一記念まんが館に関する事柄、学芸員としてトライしたいことなどお話をお聞きしたいと思います。

 今回のテーマは「高知のまんがあれこれ展について」でお話をお聞きします。

 4月26日から6月15日までの予定で「高知のまんがあれこれ展」が高知市文化プラザかるぽーとの横山隆一記念まんが館で開催されています。
 まんが館のホームページによりますと「高知で活動する作家や団体のまんが作品を多数展示します。」とあります。今一度その内容や展示について説明をお願いします。

Arekoreten1_r (高知のまんがあれこれ展の会場の様子)

奥田 はい。メインとなっているのが、皆さんご存知の「まんが甲子園」です。
 初回からの最優秀作品をずらっと並べてあります。また前年度の入賞作品も全部展示しています。

Arekoreten2_r (まんが甲子園入賞作品)
 来館者はまんが甲子園の歴史をまずご覧いただきます。

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 また高知のおなじみのまんが関係の活動としまして高知新聞さんが主催されておられます黒潮マンガ大賞ですとか、また当館が主催していますが「まんがの日記念・4コマまんが大賞」の昨年の入賞作などを展示しています。

 その他にもまんがの関係ということで自由民権記念館のほうで高知漫画集団の田所のりあきさんに依頼して作成された「民権紙芝居」も展示しています。

 そのほかにもNPO法人マンガミットや高知インディーズマガジン(高知で活動されているアマチュアの漫画家の人たちで作っているまんが雑誌)であるとか。

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  高知インディーズマガジンHP http://kochiindiesmagazine.web.fc2.com/

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 また和紙に描いた絵を使ったアニメーションを生活創造工房が土佐民話をテーマにした「さるのつべはぎんがりこ」というアニメーションもつくっています。その作画を展示し、アニメも上演しています。

 またまんが館の講師として来られています小笠原まきさんの絵本「パンチャタントラ物語」(寓話絵本)の原画なども展示しています。ひじょうに盛りだくさんな内容になっております。

(参考) 高知のまんがあれこれ展の出品作品

・まんが甲子園
・黒潮マンガ大賞
・まんがの日記念・4コマまんが大賞
・民権紙芝居
・NPOマンガミット
・『高知インディーズマガジン』
・生活創造工房「さるのつべはぎんがりこ」(和紙に描いた素朴な絵のアニメーション)
・小笠原まき「パンチャタントラ物語」(寓話絵本) ほか

西村 高知のまんがあれこれ展をわたしも鑑賞させていただきました。
 印象に残りました作品がいくつかありました。例えば進路選択に悩む高校生が、先輩を訪ねて啓発を受けて理髪師になる物語がありました。印象に残りました。

 また建設会社に入社した若い人が、職場の先輩のアドバイスに従って建設業の奥行きの深さに目覚めていくストーリーまんがも印象に残りました。

 これらのマンガは企業や団体の協力があって制作されたものなのでしょうか?

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奥田 協力があってというよりも、むしろ企業側が(仕事の内容を)まんがにしてより伝えやすくしたい。という希望がありました。
 理髪師さんのマンガはNPO法人マンガミットが依頼を受けて制作したものです。建設業のほうは、国際デザイン・ビューティカレッジのマンガ・アニメ科が制作した作品です。

 なにかを読者の人に伝えたい時にまんがの形にしますととても読みやすいし、伝わりやすい。企業側がまんがという伝え方を選んで選択したということです。

西村 それともう1つの作品で「ごっくん馬路村物語」もあったようなのですが。あれなんかもどういう形でストーリーまんがになったのでしょうか?

奥田 あれも同じく中四国農政局で企画されました。それを国際デザイン・ビューティカレッジのアニメ科の生徒さんたちがマンガにしたものです。ごっくん馬路村をはじめとして、馬路村の商品展開や市場開拓の上手さがうまく表現されています。

西村 「まんが甲子園」は全国的にもかなり関係者に認知されてきたと思います。昨年はまんが雑誌社の編集者も来ておりましたし。「高知のまんがあれこれ展」は、「高知をまんがのまちにしよう」という大きな戦略があるのでしょうか?地元の作家の掘り起こしになるのでしょうか。

奥田 あれこれ展は、「まんがのまち・高知を知っていただこう」という意図で開催しています。県外から来られる来館者の、皆様に高知はもともとまんががあふれている。それが意外に見過ごされているところがある。

 そういったところをあらためてまとめて見返していただこう。そうした意図で開催させていだいています。「まんが甲子園」もそのなかの1つということです。まんがの活用例ですとか。まんが賞もいろいろあるいということを知っていただきまして、いろんな可能性があるということを感じていただければと思っています。

20073 (2007年まんがあれこれ展の様子)
西村 高知の現在のまんが界の状況ですが、広がりはあるのでしょうか?

奥田 高知のまんが文化は「継続されている」ことに意義があると思います。例えば高知新聞のまんが投稿欄である「高新まんが道場」も昨年20周年を迎えました。投稿コーナーが継続すること自体がすごいことだと思います。

 続けていくことによって(まんが文化が)土壌として高知に根付いていっているのではないでしょうか。
 続いていく中で例えば「まんが甲子園」が実行委員会方式。実働部隊による運営形式に変わっていったりしました。「黒潮まんが大賞」もずっと4コマまんがでしていたのが、ストーリーまんがに特化したりとか。変化していることをいろいろと感じています。

 続いていくなかでステップアップして発展させていこうという意気込みは多々あります。それぞれ活動していることを結びつけてお互いが協力できるような体制を母船(マザーシップ)のような存在になればと考えています。 


西村 地元高知のまんがグループとして 高知まんがグループくじらの会や高知漫画集団などの動きはどんなものでしょうか。

奥田 そうですね。高知漫画集団、高知漫画グループくじらの会=高知在住のセミプロ、アマチュアのまんが作家からなるグループ。高知のまんが文化の一翼を担っています。県内の大きなイベントごとに似顔絵コーナーであるとか。まんが教室なんかをされて表へでられたりしています。

 また当館でも毎年3月に「まんが。漫画。マンガ展!」というものを恒例行事として開催しているのですけれども、それでテーマに沿った書き下ろし作品を出されたりとか。また1年間書き溜めた作品を一挙に公開したりとかの場に使っていただいています。

 発表の場があると創作意欲が沸くと言われています。そういうような新作を書き下ろしたりしつつ、更に「まんが、漫画、マンガ展!」でも似顔絵コーナーもしています。毎年恒例になっていますので似顔絵を描いてもらいに毎年足を運んでいただく市民の方もおられます。

 お子様の成長記録を残すとか。そういう動きもありまして。見てらの楽しむとか。見る側も展示する側もいろいろ受け取り方ができるいような展示であったりとか。

Photo (漫画、漫画、マンガ展の様子)

西村 高知出身のまんが家は数多くおられます。まんが館と親密な関係の作家は何人かおられるのでしょうか?

 スポーツ界であればJリーグやプロ野球選手などはプロ選手などが、少年達にコーチングしたりしています。
 まんが界でも高知の場合はそういうしくみがあれば良いのですが・・

奥田 高知出身のまんが家さんは多数おられます。とても多くの方から協力していだだいていますます。

 特に高知在住のまんが家さんには「まんさい -まんがフェスティバル」(11月3日の「まんがの日」)に積極的に参加いただいています。

 くさか里樹さんは「まんが100秒バトル」「4コマにチャレンジ」など審査のほうで参加いただいています。

 また高知新聞の「きんこん土佐日記」で県民にはおなじみの村岡マサヒロさんは「すみっこで会いましょう」ということで、子供達とお絵描き対決をすることに出ていただいています。審査もしていただいています。

 正木秀尚さんはスクリーントーンなどを使用した本格まんが指導をされています。

 まんが家とじかに触れ合えることでこどもたちが刺激を受けているように見受けられます。

 村岡マサヒロさんが子供の頃に学校の先生に自分のまんがを誉められたことをきっかけにまんが家として頑張ってまんがを描いていこう。と自分で思われたことがあったそうです。

 それで子供達を誉めて良いところを伸ばしていこう。そういう指導のしかたをされています。そういう交流も続けて行っていただいてまんがを描く楽しさを伝えていけたらな。と思います。

Photo_2 (まんさい会場風景)

(ブログ記事の挿入写真は奥田奈々美さんに提供いただきました。)

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